先日、外国人の方から
「あなたはなぜ、以前に外国人から日本刀を外国で購入し、日本で販売することができたのですか」
と質問を受けました。
そこで、皆様方にご返事をいたします。
わたくしは、かつて日本航空のパーサーをしておりました。
その時、わたくしの上司が以前新聞記者をしており、転職して日本航空で私と同様の仕事をしておりました。
ある時、彼は私に
「アメリカにはたくさんの日本刀が売られているらしい」
と話しました。
そこで、私も暇な時間を使い、サンフランシスコの店々を探してみました。
確かにいろいろな品物を見つけ出しました。
偽物ではありましたが、20万円で一振り購入しました。
東京で調べた結果、やはり偽物でしたが、委託販売で5万円ほどの利益が出ました。
それからは、特に安い昭和刀だけを集めて購入し、日本人の業者に売っていきました。
ある時、サンフランシスコでGun Showに出ていた
近江大掾藤原忠広の二尺五寸の名品を購入しました。
その折、日系二世の刀屋さんから良い品物を購入すると同時に、
シカゴのお客様を紹介されました。
車で2時間ほどの所にその業者の一人がいるということで、
シカゴからベンツで2時間ほど走り、その場所に着きました。
外に出て驚きました。
周りはトウモロコシ畑のとした場所だったのです。
やがて彼の家に到着し、地下に入りますと、
ビリヤード台の上に60振りほどの刀が積んでありました。
それを一本一本見ていき、全部を計算し、現金を渡して帰りました。
彼は二発エンジンの飛行機を持っており、
家の中には二人の秘書がいて、毎日届く手紙を整理していました。
いつでも出発できるように準備を整え、
コンピューターも複数台回転させ、一台が故障しても問題が起きないよう努力していました。
とにかく、頭の回転の速い方でした。
日本人がいない時間は、その飛行機で秘書が作成した計画書を持ち、
何日間か全米を回り、日本人が来るのを待って販売していたのでしょう。
この経験から、
「いつかはコンピューターを使って商売をしたい」
と考えるようになりました。
私の知人にも、コンピューターを実際の商売に利用してみたいという方が多くなり、
最初にコンピューターを使用する機会を得ました。
写真撮影を行い、最初に鍔を5点ほど掲載し、外国相手に送信したところ、
しばらくして
「この鍔はいくらですか」
「この鍔が欲しい」
という連絡が入りました。
次に、日本刀が欲しいという連絡が入りました。
外国から日本刀を購入する時代は、
彼らが日本刀を購入し、全米、カナダから日本刀を集める時代、
それから、米国人がアメリカ、ヨーロッパ、アジア、ドバイなどの国々の顧客を迎える時代へと変わっていったのです。
どれを取っても、大変な時代でした。
この大きなトウモロコシ畑の真っただ中でも、
大きな商売ができるのだと感じました。
やがて、徐々に米国や他国から持ち込まれた刀剣類は姿を消し、
本来の刀の良さを発見し、
きちんとした作品を購入するようになり、
日本の業者から正しい刀を購入するようになりました。
わたくしは、この状態で米国での買い付けをやめ、
日本で仕入れ、日本で販売する形を取るようになりました。
米国でのネット販売を学び、
ネットで販売するようになると、
いち早く外国人に売却するため、できるだけ数を増やし、
同じ品物がいくつもあり、選択できるようにしました。
たとえば、近江大掾藤原忠広が5本くらいあってもよい、
という気持ちで販売していきました。
刀を購入し、その刀を大切に保有すれば、
辛いことでも忘れることができると思います。
そして、辛いことを忘れ、大きな希望を持てば、
良いことも起きると思うのです。
日本刀が将来暴落するのか、高価な買い物になるのかは分かりません。
これは金や銀も同様であります。
自分なりに、人ができないことを見つけ出し、努力を尽くせば、
楽しいことができるのです。
私はある時、長光を550万円で売っていた経験があります。
その時、32歳くらいの若いお客様が入ってきて、
その長光を買いたいと話されました。
しかし、わたくしはその刀を売却しませんでした。
そのお客様は店から帰っていきました。
やがて、その刀は相当な売却力を持った方が購入しました。
私が商売人に販売したのです。
その情報を知ったお客様は、もう一度来店し、
なぜ私に売らなかったのかと尋ねました。
わたくしは、
「この作品はとてもきれいですが、刃が眠くなっています。
確かに銘はありますが、これを持っていても重要刀剣にはなりません」
と話しました。
すると
「眠いとはどういう意味ですか」
と尋ねられ、
「では、私に売却する刀はどういう刀ですか」
と言われました。
そこで、欠点のない重要刀剣である
末備前の長命の刀を紹介しました。
「もし将来嫌いになったなら、70%で買い戻します」
と伝えました。
その方は、今でもわたくしの知人として仲の良い方です。
私を信頼し、私以外からは購入しません。
わたくしは時折、お客様に対して
「あなたは、刀を購入する時代が若いですから、
約1年は刀を購入しない方が良いですよ」
と言うことがあります。
決して嫌味ではありません。
購入して嫌な思いばかりするようであれば、
刀は辛いものになってしまいます。
現在、ロシアとウクライナでは依然として戦いが行われています。
もういい加減に、ロシアもウクライナに対する戦争をやめるべきです。
多くの子供たちや、奥様や旦那様が亡くなり、
傷を負うような辛いことは、やめてほしいのです。
いずれ、戦争を始めた人物は亡くなります。
どうか、やめていただきたいのです。
現在、日本では多くの刀剣が販売されています。
皆様にご注意を申し上げたいと思います。
刀を購入するときは、十分に注意してください。
銘に限らず、書き方のそっくりな鞘書きなどもあります。
ですから、よく吟味し、検討されてから購入する必要があるのです。
保存刀剣、特別保存刀剣は是非必要だと思います。
過去に発行された特別貴重や貴重刀剣は、
通用しませんので注意してください。
よく見てから、確認してから購入してください。
私でさえ、引っかかることがあるのです。
まず、書類と刀だけでは買わないことです。
お爺様、お婆様、仲良くお過ごしください。
お母様、お父様、体には十分気をつけてください。
時にはお二人で食事や旅館で、ゆっくりお休みください。
お子様には、強く明るく、質素で、
時には自然に帰った生活をさせてあげてください。
大きな体験をし、よく考え、将来を見つめてください。
皆様、ご機嫌よう。
にほんの政治を良くする会
ドンキホーテ
会長 鶴田一成
