前回の回答は、
無銘(千子)
でした。
村正に代表される千子の一派による作品で、表裏の刃文が揃ったり、茎がたなご腹となる点が共通します。
千子には村正以降の刀工も含まれますが、本作は2代村正に似ているように思います。
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第854回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和7年7月5日)
刃長:70.0センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:1個
元幅:2.94センチ
先幅:2.05センチ
重ね:0.64センチ
刀剣重量:700 グラム
体配:身幅やや広く重ね厚く、反りは適度につき、鋒やや伸びた体配の良い姿をした作品です。
地鉄:地鉄細かく練れて地景がよく働き、比較的鮮明な映りが現れる。鎬地と平地はほとんど一体となり、通常地鉄は柾目が多いのですが、
この鎬地は平地と同様な板目で素晴らしい。地鉄から一枚ともとれる作品です。
刃紋:直刃出来の刃紋となり、明るく冴えて、所々小さな小足が見て取れます。帽子はくびれて丸く返り、金筋も見て取れます。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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