前回の回答は、
無銘(当麻)
でした。
特徴:当麻は鎌倉時代後期から南北朝期にかけて大和で活躍した刀工の一派で、国行を祖として伝えている。
当時の大寺院は大きな力を持ち、僧の武装も行われていて、大和伝の刀工たちは各寺院に所属していた。
当麻派の鍛治は当麻寺に所属していたとされる。一派には在銘品は少なく、多くは無銘極めとなっている。
国行の在銘品は板目ごころに鍛えが良く練れていて、直刃調の沸ずいた刃紋に砂流のかかった比較的穏やかな作風であるが、
これに対して当麻派は激しく沸付き金筋がよく入り、相州物を思わせるような出来が多い。
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第799回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和6年6月15日)
刃長:1尺8寸1分(54.85センチ)
反り:4分5厘 (1.36センチ)
目釘穴:2個
元幅:2.61センチ
先幅1.93センチ
重ね:0.47センチ
刀剣重量:390グラム
体配:小振の太刀で反りが深く、鋒も伸び心の作品です。表裏に棒樋が付き添樋が書き流す。
地鉄:小板目肌実によく詰んで精良な地鉄となり、映りが淡く現れる。
刃紋:沸出来細かく働き帽子、乱れ込んで匂口柔らかく丸く返る。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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