鑑定会 : 第734回


前回の回答は、
無銘(伝兼長)でした。

特徴:兼長は長船長義の門人として伝えられ作例は極めて少ない。
重要美術に貞治5年紀に脇差があり皆焼風の作を示している。
このほかに重要刀剣に指定されている至徳4年紀及び特別重要刀剣に指定されている嘉慶二年紀の短刀が遺存し
この二者は前者以上に沸が強く地刃の働きが強く地刃の働きも豊富で長義の作風に近似しながら
それ以上に相州伝が強調された出来口を示している。刀の場合は無銘極めが圧倒的に多く
長義に似て一段と沸が強く刃中の働く作品と丁子風の刃を交えたやや乱れの大模様の出来などが見られる。

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第734回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年3月18日)

刃長:74.8センチ
反り:3.1センチ
目釘穴:2個
元幅:3.04センチ
先幅:1.88センチ
重ね:0.70cm
刀剣重量:785グラム
体配:ほぼ初茎。身幅が広く重ね厚く反りが高く鋒がのびた堂々とした姿をしめした作品です。
地鉄:小板目肌に杢目肌が現れ地肌が良く見て取れ肌目がはっきりと見て取れ映りがよく見て取れます。
刃紋:小沸出来丁子乱れ明るく乱れ高低に変化がある。

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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