鑑定会 : 第687回


前回の回答は、
無銘(延寿国村) でした。

特徴:延寿太郎といい大和弘村の子で後に来国行となる。
肥後に移り延寿一派の祖となる。作品は少なく、直刃出来が多い。なお通説では来国行の娘婿だといわれているが、
大和千手院派の弘村の子とも言われ、また来国行の外孫とも
伝えられている。門人には 国吉、国泰、国友、国資、 国綱等がおり鎌倉末期から南北朝期にかけて同国菊池の地に繁栄した。
一派の作品には際立った個性がなく概ね山城の来派に酷似しているが、鍛えに柾目ごころがあり、
白気映りが現れ、刃紋は匂口が幾分しずみごころで、刃中の働きが穏やかとなり、また帽子の先の丸みが大きく、
返りが浅いな どといった相違が見られ、これが同派の魅力ともいえるだろう。本作の刃紋の様相には、延寿一派の中でもその始
祖である延寿国村のものと思われる上品さがあり、匂口の明るい作柄が見て取れます。紛うことなき一級品です。

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第687回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和4年4月16日)

刃長:71.3センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:1個
元幅:3.26センチ
先幅:2.42センチ
重ね:0.84センチ
刀身重量:770グラム
体配:身幅が伸びて反り適度につき切先がやや伸びる
地鉄:小板目肌良く詰んで地沸がつき綺麗な地鉄となる
刃紋:沸出来丸みを帯びた互の目乱れが多く明るく冴える

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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