鑑定会 : 第592回


前回の回答は、
薩陽士奥元平/寛政九巳春でした。

特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。
元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。
安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。鍛刀は父に学び天明五年(1785)には
「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。寛政元年(1789)十二月に伯き守正幸と同時に受領、
大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。
文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。
二人の弟、元武、元安も優れた刀工で元平との合作銘の作品を残している。
江戸時代後期には幕府及び薩摩藩が武術を大いに奨励したこともあり、
薩摩藩武道が隆盛した。野太刀白顕流を命名した兼武の父が
兼富(寛延元年、1748~寛政十年、1798)と言う人物で有るが本作との関連は定かではない。

第592回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年6月6日)
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刃長:65.4センチ
反り:1.1センチ
目釘穴:4個
元幅:2、81センチ
先幅:1.86センチ
重ね:0.6センチ
刀身重量: 520グラム
体配:やや小振りの作品で表裏に棒樋と添樋を彫り反りが浅く切先が延びた作品
地鉄:小板目肌の小杢目肌が交り地錵が良く厚く付き映りが現れる。
刃紋:小錵出来丁字乱れに小互の目乱れが交り刃中、細かな砂流、金筋が働く。
帽子:乱れ込んで先尖りごころに返る。

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