鑑定会 : 第545回


前回の回答は、
天秀(水心子正秀)/文政三年八月日でした。

特徴:本作は初代水心子正秀による刀。正秀は羽前で
寛延三年(1750)に生まれ、明和年間に山形城下に出て、
当初四代国包の門人となったと言われる。
その後江戸に出て二十二歳にて武州八王子の宮川清蔵吉英の弟子になる。
浜町の秋元家中屋敷に住み、造刀の研究に励み弟子の教育も行った。
作域は当初華やかな濤乱刃を好んで焼いたが、
濤乱刃は折れやすいという欠点があった為、自ら復古刀を目指し
切味を重視してやや地味な作品を作る様になった。
新々刀の開祖といわれる名工で、ある大名から南蛮鉄を提供され、
卸し鉄の技法を研究し作刀を行ったといわれ、本作もその一例であろうと思われる。
文政八年(1825年)に七十六歳で没した。
初期作の安永・天明頃には刻印を使用せず、寛政年間に花押を切り、
文化頃よりは本作の様な刻印を用いる物が多くなる
水心子正秀は始め英国と銘し、安永三年に秋元家に抱えられて藩士となり、
川部儀八郎藤原正秀に改めている、また正日出あるいは正日天と切ったものもある。
水心子と号し、文政元年に子の貞秀に正秀の名を譲り天秀と改名する。
水心子正秀は新々刀期における一大教育者として門下には、
細川正義、大慶直胤、長運斎綱俊、等の多くの逸材を輩出し、
新々刀期を切開いた新々刀期を代表する名工です。

第545回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年6月28日)
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刃長:2尺2寸8分(69.06センチ)
反り:3分5厘(1.06セ ンチ)
目釘穴:1個
元幅:3.08センチ
先幅:2.14センチ
重ね:0.69センチ
刀身重量:745グラム
体配:身幅広め重ね尋常な反り適度に付き切先となる。
地鉄:柾目肌実に良く練れて地錵が付き細かな地景が良く働く
刃紋:錵出来、互の目乱れ、匂口が深く小足が良く働き
二重刃がかかり砂流、金筋が働く。
帽子:丸く先掃掛となる。

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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