鑑定会 : 第540回


前回の回答は、
一(吉岡一文字) でした。

特徴:摺上げて茎下半に(一)在銘の太刀で吉岡一文字の作と鑑せられるものである。
吉岡一文字は福岡一文字に次いて鎌倉末期に栄えている。
福岡一文字の華やかさに比べて一般的に互の目乱れが目立ち逆がかったろ小詰むところが有る。
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の兩派があり一文字派
以降南北朝にかけて福岡、吉岡、岩戸などの地に繁栄し多くの良工を輩出した。
この派が一文字と呼称される所以は茎に一の字を彫ることによるが銘は
一の字だけのものや、一の字の下に個銘を添えるもの、個銘だけのものがある。
吉岡一文字は鎌倉時代末期に活躍し代表工には助光、助吉、助茂、助次、助義などがおり
作風は福岡一文字派の名残のある大模様の乱れの出来のものを稀に見られるが
多くは乱れの中に乱れの中に互の目乱れが交じって小出来の作品となる。
本作は健全な作品で樋がなく鎬地もあるので当時の鎬地の地金も鑑賞する事が出来ます。

第540回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年5月25日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

刃長:2尺5寸(75.8センチ)
反り:5分5厘 (1.67センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.07センチ
先幅:2.11センチ
重ね:0.73センチ
刀身重量:810グラム
体配:身幅広く重ね厚く反りやや深く付き
切先、やや延びた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地錵が付き
綺麗な詰んだ地金となる。
刃紋:錵出来互の目乱れ、匂口が深く、
刃縁柔らかく足柔らかく太めに働く
帽子のたれて丸く返る。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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