鑑定会 : 第508回


前回の回答は、
(菊紋)丹波守吉道(京四代)でした。

特徴:簾刃の始祖といえば京丹波守吉道と言えます。
その後この簾刃は大阪と京に別れて制作する事となり、
後代にいたると技巧的な簾刃を焼く様になります。
丹波守4代は三品徳左衛門と称し、丹波守を受領し、
同時に16葉の菊紋を許される。  
初代がこの簾刃に近い作品を得意として制作し、
その二代を引き継いだ吉道が簾刃をほぼ完成させた。
菊紋を切る事を許されたのは京丹波二代からで、
その後、京丹波の系統は菊紋を茎に切る事が許される。  
本作はその四代の作品で見事な簾刃を焼き上げ ております。  

第508回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年10月13日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

刃長:72.2センチ
反り:0.7センチ
目釘穴:1個
元幅:3.02センチ
先幅:2.24センチ
重ね:0.58センチ
体配:身幅が広く重ね厚く反り適度に付き忌っ先が延びた体配の良い作品。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付く。
刃紋:錵出来、匂口の深い互の目乱れで夏雲の積乱雲を思わせる独特な刃紋で
匂口が深く高低に変化があり刃中、砂流、金筋が盛んに働き
帽子、同様に匂口深く丸く返る。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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