鑑定会:第446回



前回の回答は、
村正(広正と改竄) でした。
特徴:一般的に村正は三つ棟が多く表裏の刃紋が揃い茎はたなご腹と称する下部は極端に細くなる独特は茎をしております。
なお地金の綺麗な作品と本作のごとく肌物とがあり愛刀家の傾向としては肌物を好まれる傾向が強いと云えます。
村正は伊勢の國桑名で刀剣の制作を行い千子村正と呼ばれ数多くの弟子を育成した。 
赤坂左衛兼村の子で戦国時代に活躍する。
初代から3代迄が有名であり最も知られた作品が二代と云われている。
地金は強く肌立つ地金と良く詰んだ地金、とがあるが肌立つ地金に最も優れた作品が多く、
相州伝を加味した作品や皆焼出来の作品などがある。
又村正は何代かに分かれるが本作は最も出来の良い2代作である。
刃紋は彼の特徴である表裏の揃った作品で、
特に優れた作品は箱乱れで愛刀家の垂涎の作品である。
本作は健全であり刃紋の表裏が揃い地金も見事な出来である。
なお村正は徳川家が忌避する刀工であったと云われている徳川家康の
祖父清康と父広忠が家臣の謀反によって殺害された刀は村正であった。
嫡男信康が死罪となった時介錯に使用された刀が村正であり、
関ヶ原の戦いで戦勲をたてた織田長孝の保有する槍を家康が見ていた時に
その槍で怪我をしたそれも村正であったと云われている。
徳川家康は村正を全て廃棄させ忌避するようになった。
徳川家以外の残った村正は家康に反感する武将により、
保有され銘の一部を削り分からない様にしていたものもあると考えられる。
本作はその代表例で歴史的に貴重な存在と云えます。
村正の村を改竄し家康に反感を抱いて
いたのか家康の意向に沿って目立たない様にしたのかは不明ですが
由井正雪も同様に徳川家に反発する者として愛刀として保持しておりました。
正に滅多に出てこない名品の村正と云えます。 
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第446回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年7月8日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺2寸2分5厘  (67.42センチ)
反り:4分  センチ
目釘穴:2個
元幅:3.1センチ
先幅:2.42センチ
重ね:0.67センチ
体配:摺上げ、区送があり以金象嵌銘が残る
身幅広く重厚く反りがやや深く切先が延びた体配をした刀
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が付き肌立ち黒味を帯びて細かな地景が働く
物打ち近辺から高低の変化があり帽子乱れ込んで火焔風に働く
鎬地:小板目肌良く詰み柾目に流れる
刃紋;錵出来直刃基調に足が良く刃入り葉が絡んで
帽子野趣に富んだ火焔風の激しい出来となり
この工の特徴を遺憾なく発揮している。
1:茎に家紋を彫る。
2:本作は摺上げられている。
3:元幅と先幅があまり変わらず切先が延びた体配
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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