鑑定会:第313回



前回の回答は、
長谷部国信でした。
特徴:長谷部派は鎌倉時代に栄えた粟田口や来派に代わって南北朝時代に登場した刀工群で、
国重、国信兄弟が代表的な名工です。
本作は身幅広く、三棟、重ね薄い僅か反りが付いた寸延びの体配であり
一目見て南北朝期の典型的作品であることが直ぐ分かるものです。
本作には、自身彫りの珍しい、羂索の彫刻が施されております。
国信にこの種の彫は稀有であり、資料的にも甚だ貴重なものです。
また本刀は茎の保存状態が頗る良く、五字銘は大きく鮮明です。
まさに国信の典型的な作風を示した地刃共に健全で出来のよい優品であります。
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第313回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年10月17日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:71.0センチ
反り:0.8センチ
目釘穴:2個
元幅:3.17センチ
先幅:2.18センチ
重ね:0.68センチ
体配:摺上げ、区送はあるが身幅広く重ね厚くがっしりとして反りやや浅い寛文新刀の体配をした刀
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が付く。
刃紋:簾刃で鎬に達する程。
ヒント
1:簾場の刃紋
2:通常焼出が刃区からある。
3:刃紋が鎬にかかる程
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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