日本刀販売、刀剣販売、日本刀の買い取り、委託販売、日本刀オークションの開催

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お知らせ

社長の一言(令和7年11月号)

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
あれほど厳しかった夏の暑さもようやく過ぎ去り、秋の深まりとともに肌寒さを感じる季節となりました。

戦後の日本は日本人が圧倒的多数を占めておりましたが、近年は外国人居住者が急増し、特に新宿周辺では多くの外国人の方々を見かけます。日本の少子高齢化と労働力不足がその背景にあります。
もし今後不景気が訪れた場合、社会的な軋轢や新たな課題が生じることは避けられないでしょう。
外国人も働く権利を持っていますが、共生のあり方を真剣に考えなければならない時代になったと感じます。

私は今年で八十五歳になりました。今なお現役で働いておりますが、若い世代がしっかりと働き、日本を支えてくれることを心から願っています。
自衛隊でも人員不足が深刻と聞きます。将来、徴兵制を導入すべきかどうか、今から真剣に議論すべき時期に来ているのかもしれません。
日本人がこれからどのように生き、どのような国を築いていくのか、一人ひとりが考える必要があります。

政治の面では、衆議院・参議院ともに議員数の削減や行政の効率化を進め、無駄を省いた健全な国家運営を行うべきでしょう。
生活面では物価上昇が続き、住宅を持つことは一部の人に限られる時代となりました。多くの人が満員電車で一時間以上かけて通勤しています。
私は、東京圏に依存しない新しい街づくりが必要だと考えています。山手線の四分の一ほどの規模の地域に、住宅・職場・生活環境が整った「暮らしやすい都市」をつくり、そこに適正な価格で家を持てるようにすれば、人々の生活はより豊かになるはずです。
企業には地方分散を促し、地方に拠点を構える企業の税を軽く、東京集中の企業には適正な負担を求めることで、自然と働く人々の生活環境も改善されるでしょう。

現在、民間のマンションは築数年であっても中古で二億円、三億円という異常な価格で取引されています。
これは富裕層が投資目的で住宅を購入し、賃貸として貸し出す構造に原因があります。結果として、サラリーマンが家を持てない社会になってしまいました。
この問題は、国が本気で取り組めば必ず解決の道はあるはずです。

昨日、新橋の美術倶楽部にて日本刀の販売会(大刀剣市)があり、私も足を運びました。外国の方々が多く来場され、日本刀に対する理解とマナーの良さに感心いたしました。
しかしながら、良質な刀剣は年々少なくなり、国内では入手が難しくなっていると痛感いたしました。
三十五年前に私が販売した刀を「もう歳だから」と再委託されたこともあり、時の流れを感じましたが、その保存状態は見事で、胸が熱くなりました。
販売価格以上でお譲りできたことも嬉しく、刀が良き持ち主のもとで大切に守られてきたことに感謝いたします。

一方で、研磨や拵えを行う職人の減少、費用の高騰、長い納期など、課題も山積しています。
日本刀文化を次世代に伝えるためにも、これらの問題を解決する仕組みを早急に整える必要があります。
近い将来、日本人と外国人が協力して鑑定書を作成するような時代が来るかもしれません。誠実に取り組めば、それはきっと新しい文化の形として実を結ぶでしょう。

最後に――
秋の味覚、秋刀魚が脂ののった季節です。炭火で香ばしく焼き、大根おろしと醤油で味わうひととき。ご家族そろって食卓を囲み、温かな時間を過ごしてください。
食後はご主人が後片付けをし、時にはご夫婦で旅に出かけるのも良いでしょう。
お子様には丁寧に、やさしく接し、自然を愛する心を育ててあげてください。質素で誠実な生活の中にこそ、本当の豊かさがあると思います。

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
それでは、ご機嫌よう。

日本の政治を良くする会
ドンキホーテ 会長 鶴田一成