だいぶ寒くなって参りました。
夏から秋を通り越して一気に冬へと季節が変わった様な今年の秋ですが、皆様お元気でしょうか。
先日、お客様と食事をしながら今のお子様と戦後間もない時代の子供達を比較して話し合いました。
当時の東京は未だ復興を遂げつつある時代、あちこちで戦災にあった建物の残骸が残っておりました。子供達は小学校へと通い始めましたが、学校から帰ると鞄を放り投げ遊びに出かけるのが日課でした。紙芝居を見たり、蝉やトンボを捕まえたり、ザリガニを捕えて夜まで近所の子供達と遊んだものです。子供ながら自然に囲まれて思いっきり遊ぶ中で楽しい出来事や辛い出来事、蝉を捕る時の興奮などを味わいながら感性が磨かれていったと感じたものです。
今の子供達は塾通いが一般的で塾の先生方の指導で成績に一喜一憂する時代です。子供同士で遊ぶ事も無く、先生とは学習のみでスマホを持ちながらゲームに興じている光景が散見されます。また少子化の影響で我が子の将来の夢を掛けて親も必死で叱咤激励する様子もよく見かけます。現在最終学歴の先端を行く東京大学の試験の合格する為にはこの様な受験戦争を経なければなりません。また東京大学を始めとして、国立大学に入る為には有名な塾に入り、優秀な先生につかないと学力が付きません。すなわち金持ちでなければそれらの大学には中々合格出来ないと言われております。良い塾に通って有名中学に入り、更に有名高校に入学し、有名な大学に入学した後で更に官庁や大企業へと就職していく訳ですが、昨今の陰湿ないじめ問題が発生している現状を見てみてみますと、子供同士での遊びが無くなり温室栽培で育った子供達がほとんどの為、喧嘩などでお互いが手心を加える配慮がなくなり、スマホのゲーム感覚で相手の子と接する様になっているのではないかと考えます。
今大人達が考えなければならないのは幼少時代からの躾、教育ではないのでしょうか。
強い子が弱い子を虐めたり、集団で弱い人物を虐めたり、男の子が女の子を虐めたりする事は卑怯で、唾棄すべき最低の人間の行為だと教え込んでいくべきなのです。勇気を持って弱い人物を助ける事こそが人間にとって最も価値のある、男らしい行為だと幼児から教え込んでいかなければならないと私は考えます。
今悪い虐めを行った人間に厳しく注意をしたとしても虐めた人間はその場では神妙になって謝罪をするでしょうが、心の奥底から自分の起こした行為に罪悪感をもっていないので、時間が過ぎ去れば再び同じ様な行為を繰り返す事でしょう。
かつても虐めは沢山ありました。しかし虐めは卑怯な事であると教育されてきましたから、その事を指摘されれば反省もしたのです。日本人全体がかつて日本には存在した正義感や男らしい行為、弱い人物に対しての手助けこそが人間としての価値がある行為であるという極めて単純明快な道徳観を教育して、全ての子供達ばかりでなく大人も認識する様にするべきであると考えるのです。幼年時代から文科省は元より親や先生方は常に卑怯な行為に関して言い続けていかなければ現在の子供達がバラバラの時代中、定着しないと考えます。
学校で常に先生方が虐めがいかに卑怯で、唾棄すべきあると説得し続けていけば、その内に虐めが人間として最低の行為であると定着していくのではないでしょうか。大人になっても女性に対してストーカーという恥ずべき行為は今よりは少なくなるのではないかと考えます。いじめっ子は腐った様な人間であり、また人様の物を盗んだりする行為に対しては大人達は敢然と立ち向かっていかなければなりません。正義感がある事は勉強が出来る事よりも、もっともっと大切であるのです。
いま私達大人は子供の教育に強い関心を持ちしっかりと教育、指導を行い立派な人物に育てていかなければなりません。
学校の先生方におかれましては、何のために子供達に教育をしていくのかを真剣に考え、勉強を行う理由や意味を是非噛み砕いて常に話し合って頂きたいと思います。そしてかつて卒業式で歌われた、「仰げば尊し我が師の恩」が今でも歌われる素晴らしい先生方になって欲しいのです。
私の小学校時代の担任の先生は尊敬の出来る素晴らしい恩師でした。いたずらをした時に先生から往復ビンタを食らった事がありました。給食で脱脂粉乳のミルクとコッペパンが出された時、その切れ端を空中に投げて口に入れて遊んでいたら、先生がつかつかと来られビンタが炸裂しました。どれも今では懐かしい思い出です。
当時の先生方の多くは教室で子供達と同じ食事をされておられました。誰もが貧しかった当時、お互いが家族と言っても良い状況であったと思います。今は当時からすれば考えられないような美味しい給食が提供されます。感謝する気持ち、物を大切にする意味を教え込んでいかなければ、これからの日本は堕落した国になるに違いありません。
子供達に「勉強しろ、勉強すれば良い中学校、高等学校、大学に入れる」と教える傾向がありますが、子供達はなぜ勉強をしなければならないのか十分に理解はしていないのではないでしょうか。ご両親や先生方に是非お願いしたい事は、もっと噛み砕いて説明をして欲しいのです。私も「本を読め、本を読め」と良く先生から言われたものです。先生方の説明がもう少し子供達を納得させるだけの理由があったなら、私ももう少しは頭が良くなったかもしれないと感ずる昨今です？
例えば子供達に「本を読む事は他人の人生や体験を知る事になり、自分では体験の出来ない沢山の人生や経験を知る事になって、それだけ君の頭にそれらの本を読んだ体験、経験、感受性が養われるんだよ」と話したなら本を読む事に抵抗が無くなると考えるのです。子供達は尊敬される先生の授業には素直について行くのではないでしょうか。たとえ厳しくとも。どうか子供達を大切に厳しく優しく接してあげてください。そしてやがてやってくる卒業式にはかって歌われた「仰げば尊し、我が師の恩」と歌われる様になって欲しいと心より願っております。
米国の大統領にトランプ氏が当選しました。
米国に覆われている政治や景気の閉塞感から今後抜け出す事が出来ないと考えた隠れ支持者があまりのも多かった事が原因でマスコミが見誤ったと言われております。今後日本の政治経済に確実に影響が出てくるでしょう。安倍首相がトランプ氏とうまく会談が出来たのは上々の成果であり、お互いの意見の疎通が出来た事は大成功であったと思いますが、果たして期待して良いものか、、疑わしいですね。
今後日本からの自動車の輸出に大幅な関税を掛けたり、米軍への援助、戦地での協力要請がかなり出てくるのは必至で、今までのようには行かないでしょう。戦後７０年にわたり日本を守ってきた米軍の為、かなり小額の軍事予算で済み、その力を輸出やその他に回しても許された時代でしたが、今後かなり多く軍事費がを求められる事や自衛隊の海外派遣で他国と戦わなければならない事を想像しておかなければならないでしょう。
この問題は今からしっかりと議論を重ね、極力戦争に巻き込まれない策を構築しなければなりません。
大刀剣市
３日間行われた大刀剣市の最終日に行って参りました。
数多くの業者が一同に集まり出展致しました。今回は海外から数多くの業者、愛刀家が会場に集まり、多くの品物が売却され、名品が海外へと流れたと言われております。ご存知の様に誰もが購入しようと考える刀剣は例えて言えば初夏の富士山の雪景色の様なものです。７合目以上は雪に覆われております。この雪の部分を名品や誰もが欲しい作品と考えますと、その部分を目がけて多くの愛刀家は購入しようと集まって参ります。
その雪の部分に近づいてみますと、雪の部分はかなり少なく黒い土があちこちに現れております。すなわち多くの日本刀が海外に流出している現状がみてとれます。しかしながら遠方から見る富士山は相変わらず白く輝いております。だれもが海外流出など考えてもおりません。過去を見て現在を見、そして将来を見つめますとその動きで将来を予測出来るのです。かつて私達業者は戦争で海外に流出した日本刀を購入し日本に里帰りさせた時代がありました。現在は米国の日本刀収集家が来日し良品を購入して持って帰る時代となりました、さてさてその将来は？ 皆様ご想像ください。
過去日本人は版画という類い稀なる作品を作り出しました。しかしながらこれらの名品や状態のよい作品は殆どが海外流出しており日本で博物館で展示する際には海外から借りているのが実態です。根付けにしても同様です。今若い方々に根付けとは何ですかと聞いても全くわからない人々が大半なのです。文部省はもう少し日本の文化財を学生に教え込んでいく努力が必要であると考えます。日本刀は銃刀法に縛られ厳しく取り締まりの対象になっております。日本国内で日本刀に対してもっと敬意が払われれば日本刀の価値が高まり大切に保存されていくに違いありません。数十年後、気がついた時には名品のほとんどが海外に流出し富士山の頂上にはほとんど雪が残っていない状況なのかも知れません。
株価は20,000円近くに接近し日本は最高の景気となりつつあります。
これから更に上昇しオリンピック前年にはかなり値上がりが期待出来ます。株は上がったり下がったりしますから慌てずに値段が下がった時に購入し上がった時には売ると良いでしょう。
父から良く言われたものです。「秋刀魚の頭と尻尾は残す様にしないと酷い目になるぞ」と、中身の肉だけを食べるべきだと話しておりました。私はギャンブルは致しませんので現在は株は一切やっておりません。お金に余裕のある方は是非挑戦してはいかがでしょうか。
急激に寒くなって参りました。お身体にご留意され風邪など引きません様に楽しい毎日をお送りください。
おじいさん、おばあさんを労り奥様を大切に思いやりを持って接し、ただし決して見返りを期待せずに行動してください。子供達には厳しく又優しく接してあげてください。
それでは皆様御機嫌よう。
日本の政治を良くする会 ドンキホーテ会長 鶴田一成
社長の一言