鑑定会 : 第473回



前回の回答は、
無銘(左弘行)でした。
特徴:左文字は南北朝時代に出現しそれまでの九州物の特徴である肌立つ地金から脱却し地刃共に明るく冴えた垢抜けした相州伝に近い刃紋と抜群の綺麗な地金で刀剣制作を行うようになった。
その一門には安吉、行弘、吉貞、国弘、弘行、貞吉等が師匠を支えて制作に励んだ。 
弘行は行弘の子と伝え時代は南北朝時代中期正平頃の刀工である。
本作は大磨上無銘ながら、身幅が広く豪壮な体配をしている。
地鉄は板目に杢目が交じり、肌立ち地錵が良く付き地景が入る。
刃紋や刃中の働きからみても左一類の特徴がよく現れている。
出来の素晴らしい刀です。
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第473回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成30年1月20日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:2尺3寸5分(69.7センチ)
反り:7分3厘(2.212センチ)
目釘穴:1個
元幅:2.82センチ
先幅:2.16センチ
重ね:0.7センチ
体配:身幅、重ね尋常な反りの深い切先の延びた体配の良い刀。
表には濃密な剣巻龍を彫り裏には梅と竹を彫る。
地鉄:小板目肌よく練れて詰み精良な地金となる。
刃紋:小錵出来刃区より直刃、その先丁字乱れ締まりごころとなり
明るく冴える。帽子乱れ込んで掃きかける。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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