ご注文番号:23669
脇差:白鞘入り(保存刀剣)
銘: 近江大掾藤原忠廣
新刀:上々作:大業物:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 近江大掾藤原忠廣としては 上々作 にランクされる作品です。
登録証番号:愛媛5414号 大名登録
交付年月日:昭和26年7月15日
鎺:銀一重
刃長:55.0cm
反り:1.7cm
目釘穴:2個
元幅:3.1cm
先幅:2.2cm
重ね:0.8cm
刀剣重量:655グラム
時代:江戸時代寛永の頃
体配:身幅やや広く重ね厚く反り深く切先ののびた体配の良い作品
地鉄:小板目肌実に良く詰んで綺麗な小板目すなわち肥前地鉄となる。
刃紋:沸出来のたれて変化があり物打ち近辺から匂口深くなり明るく冴えた刃紋。帽子長くなる。
特徴:新刀:上々作:大業物:肥前
肥前の刀工近江大掾藤原忠廣は初代忠吉の実子で本名を橋本平作郎という。父の没した後の寛永十年(1633)紀からの作刀が見られ、寛永十八年(1641年)に二十九歳の時、近江大掾を受領。受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。終生忠吉銘は襲名せず、忠広と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領し肥前刀の高揚に務めた。作刀期間は約六十年と長く、長寿であった為作品数は多く作風も多彩である。元禄六年(1693)八十歳にて没した。長寿であった為作品数は多いが、寛文三年(1663)頃からの晩年作には三代の代作も見受けられる。切れ味が良く、大業物に指定されている。地鉄の美しさでは肥前刀随一といわれ、父忠吉に次ぐ名工との評価が高い。本作は身幅広く重ね厚くしっかりとした作品です。
保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形