注文番号:16708
脇差:拵え入り
銘:武州住康重
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は兼綱としては上作にランクされる作品です。
はばき:岩石風のハバキに金着をほどこす。
登録証番号:宮城県25100号
交付年月日:昭和46年10月15日
刃長:49.3cm
反り:1.0cm
目釘穴:2個
元幅:3.19cm
先幅:2.41cm
重ね:0.61cm
時代:江戸時代初期頃
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした体配の脇差
表裏の棒樋を彫り反りやや浅く寛文新刀の体配をした作品です。
地鉄:板目肌良く練れて下原独特の地金となる。
刃紋:小錵出来、越前新刀をおもわせるのたれに
小足が働き帽子丸く返る。
特徴:武州住康は室町時代末期から江戸時代中期迄活躍する。
本作は江戸時代寛文頃に活躍した刀工です。
拵:
鍔:円形の鉄鍔に文様を入れる。
縁:赤銅地に横線模様を刻み点象嵌をほどこす。
頭:角
鞘:黒縦線を彫り漆塗りをほどこす。
目貫:軍配を高彫りし金の色絵をほどこす。
葵美術より一言:本作は身幅重ねがしっかりとした作品で
江戸新刀の見所を堪能させる作品です。
下原一派に大菩薩峠で有名になった机竜之介に愛刀が武蔵太郎安国で下原刀は良く知られる様になりました。
本作はがっしりとした健全な作品でお薦めしたい作品です。
拵えは鞘が素晴らしく状態の良い拵えがついております。
保証:保存刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形