ご注文番号:22408
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:無銘(左貞吉)
中古刀:上々作:業物:筑前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 無銘(左貞吉)としては 上々作にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金色絵一重鎺
刃長:54.0センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:3.0センチ
先幅:2.54センチ
重ね:0.67センチ
刀剣重量:575 グラム
時代:南北朝時代初期
体配:大擦上無銘で身幅が広く重ね厚く切先が長いがっしりとした作品です。
地鉄:小板目肌良く練れて綺麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来匂口深い直刃にのたれがみて取れ小足がふんわりとつき帽子は刃に沿って長く
働き焼き詰め風となる。
特に刃紋は匂口が深く足が刃縁柔らかく深く付く。
特徴:筑州左は九州ではなかった作風を製作し美しい相州伝として評価を高めた。 本作は大擦上無銘の作品で身幅が広くがっしりとしたできと言えます。 左は筑後で活躍し多くの刀工を育てました。筑前左文字は南北朝時代に「出現し古典的な作風から脱却して地刃共に明るくさえた地景や金筋の目立つ真作風を確立した。その門弟には安吉、行弘。吉貞、国弘、弘安などの多くの高速が排出した貞吉は安吉の子供で文和頃の刀工として伝えておりますが在銘の作品はほとんどないと言われております。
拵:
鍔:八角形周りを赤銅で巻き線を入れる、さらに中は真鍮地に筋と菊紋の半分を彫る
縁頭:真鍮地
鞘:朱塗の鞘に藤の花の図を黒と金で色絵を施す
目貫:弓と矢と矢箱を高彫し金で色絵をほどこす
鐺:鉄地
葵美術より一言:刃紋は匂口が柔らかく深く穏やかな作品となっております。体配はがっしりとした南北朝時代の作品で身幅も広く重ね厚く切先ののびた出来の良い無銘」ではありますが左貞吉と鑑定され
た作品です。是非お勧めしたい作品です。この作品は鞘に多少の修復はありますが上品な拵えにがっしりとした作品を入れた見事なできです。
特別保存鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳