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お知らせ

社長の一言(平成30年1月4日)

平成30年元旦
皆様新年あけましておめでとうございます。
皆樣方それぞれ新年を楽しくお過されたと思います。私も久しぶりに台湾で年末のカウントダウンと正月を楽しみました。新聞によると台湾の冬は中国大陸からの大気汚染で悩まされ市庁舎の近辺で行われる年末から正月の花火の煙が大気汚染に繋がるという事で賛否両論に別れて論争されておりました。しかしながら例年のこの花火は国際的にも注目を浴びて多くの観光客(私達家族も含めてですが)押し寄せる結果となって私見ですが10分くらいの花火は見過ごされてもよいのではという意見です。
私が台湾を初めて訪れたのは50年程前でした。当時の台湾の経済情況は極めて貧しく日本との経済格差は大きな隔たりがありました。飛行機が台北に近付いてきますと貧しい家々と道路が迫ってくる光景が目に焼き付いております。しかしながら現在の台湾はアジアの中で最も都市計画が上手く行われ整備された道路に電信柱は無く電線は地下に埋設され道路の両側は植林が成され整然とした町並みとなりゴミ一つない台湾人のモラルの高さは素晴らしいものがあります。日本の無秩序な都市計画は今後きちんとした又わくわくさせる都市を形成するのは膨大な予算が必要となりますし不可能と考えます。
日本はオリンピックや、なにかのイベントを行うのは上手なのですが大きな50年100年を見据えた都市計画は全く下手であり都市と都市のいがみ合いや政府の能力の無さがこの無秩序な東京や国を作り上げてしまったと考えるのです。いずれにせよ台湾の整備された都市は今後世界的な大きな会議や見本市などが行われその評判によって観光立国として発展すると思われます。
台北から台南迄新幹線に乗りましたが富士山より高い山々が連なる山岳地帯と美しい田園風景は日本の景色に似ており日本人の中にはこの温暖な台湾で余生を送られる方々も多いのは頷かれます。
台湾旅行の際、台南にある国立成功大学から招待を受けて訪問致しました。実はネットで葵美術で販売していた対礼服の購入を希望され葵美術で無料で差し上げたお礼の招待したいと誘われ台南の成功大学を訪問したのです。日本から送った大礼服(たいれいふく)宮廷服 (大日本帝国の最上級の服)は既に到着し湿度と温度がほどこされた部屋の頑丈な箱に保管され一部修理をほどこされた後に展示がなされる準備がされておりました。
私がなぜ無償寄付に至ったのか。
東北地方太平洋沖地震は平成23年3月11日に発生し日本の観測史上最大規模の地震の規模はマグ二チュード9.0という激震が発生し津波によって数多くの人々が海に流され未だにご遺体は発見されない情況や地震の倒壊によって亡くなられた方々、原子力発電所の爆発によって多くの人々が強制的な疎開によって今だ帰る事もかなわない情況にあります。その日本を襲った災害、阿鼻叫喚の地獄図絵があった中でいち早く台湾の人々、企業、政府から善意の援助の申し出を私達日本人に入れ実際200億円以上の寄付がなされました。これは世界一の援助なのです。私達日本人はその行為に心から感謝し涙を流しました。その様な思いもあって無償で差し上げたのです。私が訪問した国立成功大学の前身は日本の工業高等学校でした。そのご終戦で台湾に引き続かれその後、国立大学として変革を遂げ今では総合大学として巨大なキャンパスを備えております。日本の京都大学と似た所があると教授から説明を受けました。私が驚くのはこの大学では当時の初代校長であった若槻道隆氏も現在の大学の校長先生も同列で扱われ大きな歴代顔写真が展示されているのです。現在の校長先生は米国のハーバード大学を卒業された女性が成されており日本では考えられない実力により校長先生が選挙で選ばれ、日本と比較して選考方法がかなり進んでいるなと考えさせる発想でした。
過去日本が台湾を植民地として支配していた当時の学校にまつわる写真をも大切に保管し当時の情況が分かる様にもしております。さらにその当時の校舎は戦前制作された校舎で博物館として利用されております。建物の近くにあった日本の陸軍の宿舎、病院がそのまま大切に保管され学生の校舎として運営されている事、戦前の天皇陛下が植樹された木が巨大な見事な大木となっている事が驚きです。立て替える事は簡単で費用も掛かりませんが過去の建物を維持する事は莫大な費用と期間がかかりますが成功大学では建物を維持させる方法で過去の建築物を保管しているのです。特別な博物館を設けて歴代の校長先生の遺品を展示している姿勢、熱意は私達の頭が下がる行為といえます。お客様を大切に迎える台湾人の態度、学長みずから合って感謝を申し述べさらに食事を皆様と行う等、受けた感謝を代々繋いでいく行為は私達日本人は忘れてはなりません。東北地方太平洋沖地震で私も福島県に出来るだけの寄付を致しました。勿論見返りを期待などはしておりませんがその寄付に対して全く感謝の言葉も又どの様に使われたのか報告も無かったのは極めて残念な事です。台湾国から200億円以上の寄付が民間や企業、政府から贈られながら、その使われ方が日本から台湾の国民に対して行われたのか又心からの感謝が表明されたのか日本人として充分な礼儀がなされたのか心配なのです。
戦前、戦時中日本の工業高等学校の先生方は懸命に教師としての役目を行い戦後は台湾の人々からの要請で何人かの先生方は残ってその高等学校が台湾人の生徒を先生とする役割を2年間踏みとどまって教育を必死で行いその熱意が成功大学の精神的な基礎として多くの戦前の建物がキャンパスに残りさらに未だにその建物が生徒達の学ぶ教室として使用されているのです。私達日本人はこの感謝をする気持ちが亡くなってしまっているのではないのかと考える昨今です。一宿一飯の恩義という言葉があります。
会社に勤め給与を貰った事が当たり前の事と理解する人と感謝をする人とは将来人生の生き方が大きく異なってくると思うのです。私がこの度国立成功大学で受けた暖かな感謝の気持ちを今後とも日本人として皆樣方にも伝え子子孫孫台湾の人々から受けた暖かな愛情、優しさを伝えていく積もりです。  
いまでは私達は台湾から都市計画や人間としての道徳を学びたいと私は心から感じております。
日本に観光その他の目的で来日される台湾の人々に対しては是非暖かな歓迎を行って下さい。
日本刀
博物館といえば台南に個人企業で成功された方の巨大な博物館を訪れました。この博物館は油絵、楽器の蒐集、動物の剥製。各国の武具が展示されておりましたが中でも日本刀や鎧兜の蒐集では総統評価出来る博物館でした。  
残念なのは照明とスペースが充分では無く銘も分からない展示方法が良くないと感じましたが展示品はかなり評価が出来る作品でした。月山貞一、助直、肥前刀、古刀などが雑然と展示されておりました。特に鎧兜、変わり兜。面頬 は素晴らしく見事な作品といえます。
皆樣方の中で台南を訪れる方がおられましたら是非御薦めしたい博物館です。
皆様今年も頑張りましょう。
奥様を大切にご老人を労りましょう。 
お子様には厳しくそして優しく動機付けを行って話をしてあげて下さい。
なぜ、どうしては大切なサインです。勉強をしたいといっている様なものです。どうか丁寧に聞いてあげて下さい。
それでは皆様楽しい年であります様にお祈りしております。
皆様ご機嫌よう!
日本の政治を良くする会 ドンキホーテ 会長 鶴田一成