短刀:備前介宗次(特別保存刀剣)

ご注文番号:22316
短刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘: 備前介宗次
嘉永六年十二月日
新新刀:上々作: 武蔵

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 備前介宗次 としては 上々作にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:素銅一重
刃長:26.3センチ
反り:0.0センチ
目釘穴:1個
元幅:2.69センチ
重ね:0.89センチ
刀剣重量 295 グラム
時代:江戸時代嘉永6年12月
体配:身幅広く重ねが0.89cmと鎧通風の作品でがっちりしております。
地鉄:小板目肌実に良く練れて地沸が付き綺麗な地肌となる。
刃紋:沸出来互の目乱れに丁子乱れが混じり帽子丸く返り掃きかかける。刃中、砂流が良く働く

拵え:梅花皮拵え
鍔:木瓜形の鉄鍔に金色絵で紋様を施す。
笄:山銅地に人物を容彫り、金色絵を施す。

特徴:奥州白川で生まれた備前介宗次は固山宗平の弟、加藤綱英門下で固山宗平衛と称し、一専斎、精良斎と号す。山田浅右衛門の指導を受けたため裁断銘の作品が多く存在し、そしてとても切れ味の優れた作品を制作する。 備前伝一つに絞り、綺麗な作品が多く、また瑕のない作品が多いのは彼独特の気質なのかもしれません。 本作は地鉄に大肌が良く現れ宗次本来の作風とは異なる、肌立つ作品を制作しております。

葵美術より:彼が四谷左門町に住んでいた時清麿が四谷伊賀町で鍛治開業をし、宗次に挨拶に来なかったため宗次は怒って果たし状を突きつけたという話がある。刀工気質の表れと言える興味深い話であります。固山宗次の作品は瑕や欠点のない作品が多く又本作のごとく相州伝風の地鉄の板目肌は大変珍しく、重ねの厚い鎧通し風な体配も是非お勧めしたいです。

時代背景:江戸時代後期になると国内が勤王派と佐幕派に分かれ、戦争が始まりそれにつれて日本刀の製造も多くなってきました。江戸時代にはほとんど短刀の制作がなかったのですが、やがて本格的に短刀の制作が行われ多くの刀工達も制作に意欲を見せる様になりました。 本作も短刀の制作では地鉄が良く練れて地肌が良く見て取れる作品となっております。一般的に宗次は地肌の綺麗な無地肌になりますが本作は板目肌となります。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳
※棟に錆が少しあります。研磨ご希望の場合、別途2万円で承ります。

価格:650,000円(消費税、送料共)

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