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名刀鑑賞の解説

第753号 刀剣美術(令和元年10月10日記載 )
名刀鑑賞  特別重要刀剣 刀銘 
伊賀守藤原金道   
解説:石井彰氏、刀絵図 井本悠紀氏

鎬作、身幅が広く元先の幅差ほとんど目立たず重ね厚く反り浅め。大切先となる。 鍛えは小板目肌に所々流れ肌交じり時沸つき地景が入り
区際より水影立つ。刃紋は総じて焼きが高く腰高の互の目丁子を主調に尖刃、小互の目。丁子風の刃、矢筈がかった刃などが交じり足。葉が良く入り匂口締まり心となり匂を敷いておろかにに小沸村につき所々飛び焼きがかかり中程から上に棟焼きがを交える
帽子焼きが深く乱れ込み先とがりごころに小丸、返りは焼き下げる、茎は初先刃上がり栗尻目釘穴一。
伊賀守藤原金道と受領銘をえた作品は数が極めて少なく3振程度といわれている。受領前の作品は白気風の関物の風情を濃厚に
表し受領後は慶長期がそうであった様に相州風の影響を受けて大模様となり志津三郎兼氏を私淑した作品が多くなる。
本作は身幅が広く元先の幅差がほとんで目立たず桃山の気風を耐えた豪壮な作り込みを呈した健体なることこの上もなくまた肌目
が良く詰んだ地鉄は精良で鉄味の良さを示している。さらに刃紋は腰高の互の目丁子を主体して多種の刃を入り交えて室町後期
の関ものを彷彿とさせる。なを本工受領銘のほとんどが伊賀守金道であり藤原を銘じた作品は本作を含めて3口程にとどまっており入念作の貴重な作品である。 因みにこの刀は西南戦争に於いて熊本鎮台司司令長官として西郷率いる薩摩郡の猛攻から熊本城を死守し愛刀家としても名高い谷千城の遺愛の一つに数えられるものである。
身幅が広く元先の幅差ほとんど目立たず重ね厚く反り浅め。大切先となる。 鍛えは小板目肌に所々流れ肌交じ刃紋は総じて焼きが高くの互の目丁子を主調に尖刃、小互の目。丁子風の刃、矢筈がかった刃などが交じり足。葉が良く入り匂口が締まりごころとなり、小沸村につき所々飛び焼きがかかり中程から上に棟焼を交える。
帽子焼きが深く乱れ込み先とがりごころに小丸、返りは焼き下げる。茎は初先刃上がり栗尻、目釘穴1個。
伊賀守藤原金道と受領銘をえた作品は数が極めて少なく、3振程度といわれている。受領前の作品は白気風の関物の風情を濃厚に表し受領後は慶長期がそうであった様に相州風の影響を受けて大模様となり志津三郎兼氏を私淑した作品が多くなる。
本作は身幅が広く元先の幅差がほとんで目立たず、安土桃山時代 の気風を耐えた豪壮な作り込みを呈した健体なることこの上もなくまた肌目が良く詰んだ地鉄は精良で鉄味の良さを示している。さらに刃紋は腰高の互の目丁子を主体して多種の刃を入り交えて室町後期
の関ものを彷彿とさせる。なお本工受領銘のほとんどが伊賀守金道であり、藤原を銘じた作品は本作を含めて3口程にとどまっており、入念作の貴重な作品である。 因みにこの刀は西南戦争 に於いて西郷隆盛が指揮いるK熊本では最も位の高いとして武将として西郷隆盛 率いる薩摩軍の猛攻から熊本城を死守し愛刀家としても名高い谷干城の遺愛の一つに数えられるものである。