ご注文番号:23249
刀:白鞘入り、拵え付き(第22回重要刀剣)
銘:無銘(保昌)
古刀:上々作:大和
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は無銘(保昌)としては 最上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重に桐紋を彫る。
刃長:70.6センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:2個
元幅:2.7センチ
先幅:1.9センチ
重ね:0.6センチ
刀剣重量:570グラム
体配:身幅、重ね尋常な作品で、反り適度につく。茎尻を一文字に切る。
地鉄:柾目肌主体に杢目が混じり、精良な地鉄となり、地景が混じる。鎬地は板目肌に柾目肌が混じる。
刃紋:沸出来匂口が深い互の目乱れとなり、穏やかな刃縁が続く。のたれ刃がゆったりと付き、金筋、砂流が入る。
帽子、掃掛けて、金筋が柔らかくはたらく。
時代:鎌倉後期
特徴:保昌は古刀期における大和伝の一派で、柾目鍛えを特徴とし、室町時代まで続いた。南北朝以前の保昌と区別して、南北朝以後の保昌は末保昌とよばれる。古い保昌は柾目に板目や杢目が混じるものが多いと思います。
拵:藍鮫(つのざめ)鞘
鍔:木瓜形真鍮地で波の形を彫る
縁頭:鐺:金地に波の図柄を高彫し金で色絵をほどこす
目貫:赤銅地で飛ぶ鳥を高彫りする。
葵美術より一言:本作は大擦上無銘の作品ですが、色々な景色を感じさせる地鉄に、刃紋も柔らかな、ゆるい互の目乱れに金筋が働き、とても見事です。拵えも刀にふさわしい素晴らしいものです。保昌の重要刀剣は数少ないです。おすすめいたします。
第22回重要刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形 鶴田文佳
価格:6,500,000円(消費税、送料共)