刀:薩摩臣奥孝左衛門平元平(初代)

ご注文番号:19215

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(委託品)

銘:薩摩臣奥孝左衛門平元平(初代)
天明三年癸卯二月鍛之(みずのと う)

新々刀:上々作:薩摩
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は薩摩臣奥考左衛門平元平としては上々作にランクされる作品です。
上々研磨済み
はばき:赤銅地の島津の家紋を描く
刃長:68.6センチ
反り:0.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.03センチ
先幅:1.99センチ
重ね:0.71センチ
刀身重量:750グラム
時代:江戸時代文化頃 1807年
体配:身幅、重ね尋常な刀で反りやや浅く切先が延びた体配の作品です。
地鉄:板目肌よく練れて黒味のする地金に地景が長く強く現れ景色となる。
刃紋:錵出来匂口の深い直刃にのたれが混じり刃中に砂流、細かな金筋が働く
帽子:乱れ込んで先匂口深く焼詰めに金筋が働く。

特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。
元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。
薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。
安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。
鍛刀は父に学び天明五年(1785)には「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。
寛政元年(1789)十二月に伯き守正幸と同時に受領、
大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。
文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。
門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。二人の弟、元武、元安も優れた刀工で
元平との合作銘の作品を残している。
江戸時代後期には幕府及び薩摩藩が武術を大いに奨励したこともあり、
薩摩藩武道が隆盛した。野太刀白顕流を命名した兼武の父が
兼富(寛延元年、1748~寛政十年、1798)と言う人物で有るが本作との関連は定かではない。

拵:
鍔:変形された円形の鉄鍔に耳を立ち上げ、
地には近くに柳の木と皮に浮かぶ小舟と船頭を
遠方には山の景色と寺院を高彫りし金の色絵をほどこす。
日本画を見る様な景色です。
縁頭::赤銅魚魚子地に桜の花と人物が楽しく踊る様を高彫りし金の色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘
目貫 鎧の袖を高彫りし金の色絵をほどこす。

葵美術より一言:元平初代は元直の子で孝左衛門と称し、
寛政元年に大和守を受領し文政九年七月十五日に83歳で亡くなる。
30歳の年齢の時期に本作を制作している。若打ちの時代であるがしっかりとした
銘が切られております。特に注目したいのは自分自身の名前を銘に刻んでいる事です。
これは刀工に取って希有な事で大変珍しい。今迄に私は見た事がなく私見では貴重な資料と言えます。
地金は地景が入った素晴らしい黒味のある地金に匂口の深い直刃に足の刃縁が柔らかく
一見すると、井上真改や左行秀を思わせる出来です。
又古作の志津や左文字を思わせる作品で出来が極めて良く制作されております。
恐らく30歳近い年齢を意識して自身の名前を茎に入れたのかも知れません。まずは珍品です。
例の如く隠したがねが入っております。
茎尻の後部から見た上部の部分二本の筋を入れ茎の後部鎬筋を真ん中からほんの少し鎬に近い部分に入れる。
(なおこの様な隠し鏨が無い場合は偽物と考えて下さい)いずれにせよ出来の優れた作品です。

特別保存刀剣鑑定書  
葵美術評価鑑定書:全身押し形

価格: 1,750,000円(消費税、送料共)

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