ご注文番号:24314
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)(刀剣美術 第817号)
銘:(菊紋)出羽守法橋源光平
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は(菊紋)出羽守法橋源光平としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀着一重
刃長:76.0 センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:4.15センチ
先幅2.34センチ
重ね:0.33センチ
刀剣重量:940グラム
時代江戸時代寛文の頃
体配:長さ長く反りが深くつき鋒やや伸びた作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて淡い映りが現れる。
刃紋:沸出来、丁子刃。高低に変化があり、丁子乱れに互の目乱れとなり凌ぎ地もあり帽子やや長く見ごたえのある作品です。
葵美術より一言:長さは76cmよ長く反りはやや浅い雰囲気があり映りが出て鋒の長いがっしりとした光平の健全な作品です。 光平は泰信法橋源光平は出羽入道泰信法橋源光平とも銘し、江州蒲生郡で出生し後に江戸に出て丁字乱れ一辺倒で一文字写しを制作した。恐らく光平は一文字写しが最も上手な新刀鍛冶であったと考えられ、多くが摺上げ無銘にされ古作に改竄されたと言われております。鎬地は柾目になる特徴があり、体配は寛文新刀なので良く観察すると古刀・新刀の相違点が分かると考えます。最近ではめったに出てこない長銘の上々作で明るい冴えており、良い出来です。近江国京石堂の山城守一法の長男として生まれ正保年間に京都より江戸に移住し初代是一と共に備前傳の丁子刃とを得意として江戸石堂の羽いをもたらした上手な刀工である。やく40年間にはかなりの作品が作られているはずであるが極めて少ないのは擦り上げ無銘に研ぎ上げそれが古刀に化けた作品が多いものと推測される。新刀大鑑の722ページに光平の傑作刀が出ております。この刀は元々大小であったと考えられ銘と年号信州おいて松城造之も同じ銘の作品を私が米国で見つけ購入したことがありました。当時老人であった旦那さんとお子さんからお食事をいただいた経験があり、懐かしい思い出となっております。通説によれば対馬守常光。越前守宗弘。石堂是一、などが努力して一文字写しを製作したと考えられる。あまりにも有名な刀工となったためその一文字写しを古刀に一文字になをされてしまったと言えます。本作は出来も良く一文字に近い刃紋と長さ(76cm)と長く、また健全な作品と言えます。ぜひ皆様もこの見事な刃紋に作品をぜひお求めください。まず今後出てこない作品であると思います。
刀剣美術 第817号 (2025年2月号)p.23-24掲載品
特別保存刀剣(*近日発行予定)
刀剣美術 第817号
葵美術正真作
全身押し形
価格:2,500,000円