ご注文番号:AS22513
刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:無銘(加州家平)保存刀剣
銘:無銘(次郎太郎直勝)特別貴重刀剣
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘としては上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:素銅地一重鎺に金色絵
刃長:68.8センチ
反り:3.1センチ
目釘穴:2個
元幅:2.89センチ
先幅:1.88センチ
重ね:0.65センチ
刀剣重量 615 グラム
時代江戸時代寬文頃
体配身幅、重ね尋常な作品で反りが深くつき
切先やや長めの体配の良い作品で
一見すると古い古刀を思わせる作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて無地に近い地肌となる。
刃紋沸出来互の目乱れ。逆さ丁子乱れが良く見て取れる
足よく入り帽子 丸く返る。
特徴:加州家平は家忠吉兵衛の子供で天和3年に亡くなる。
加州家平は加賀刀工で3代まで続く。
拵:
鍔:赤銅魚子地に金で色絵を施す。
縁頭・鐺など:赤銅魚子地に金色絵
鞘:黒蝋色鞘に桐紋と菊紋を表に5個裏には9個金色で描く
目貫:桐紋を金で色絵を施す。
葵美術より一言:本作は同じ刀剣博物館で
過去には二郎太郎直勝と鑑定され
保存審査では加州家平と鑑定された作品です。
おそらく反りが深いためにこの事が考慮されて
加州家平と鑑定されたと思います。
鑑定:地鉄が鏡の様に綺麗で変化がない作品は近代の作と見る。
映りがない事 帽子が丸い事も考慮に入れる。鎬が柾目が強い場合は時代が若いと考えてくださいかってえの特別貴重刀剣で次郎太郎直勝と鑑定されたのは逆さ丁れが多く見て取れるからと判断されたと考えます。Nieが荒く所々に焼きが入る。かつての所有者は古刀としてお持ちになり審査の結果次郎太郎直勝となったため小札にキチンとかき入れたのですが再度審査に出したところ加州家平と鑑定された作品です。刃紋の面白さや拵えの格調あるところから是非ともお勧めしたい作品です。
保存刀剣鑑定書
特別貴重刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳