刀:備前介宗次作之

ご注文番号:16388

刀:白鞘入り (特別保存刀剣)

銘:備前介宗次作之 応藤井直礼需
文久元年八月日

新々刀:上々作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は固山宗次としては上々作にランクされる作品です。
上研磨済み
はばき:銀一重
刃長:70.5 cm (2尺3寸3分)
反り:1.7 cm (5分6厘)
目釘穴:1個
元幅:3.0 cm
先幅:2.0 cm
重ね:0.75 cm
刀身重量:755g
時代:江戸時代末期
体配:身幅、重ね尋常な反りやや深く切先がやや延びた体配の良い姿をした刀。
表裏に棒樋と添樋を彫る。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付き精良な地金となる。
刃紋:小錵出来。互の目乱れに丁字乱れが混じり帽子乱れ込む。

特徴:備前介藤原宗次(固山宗次)は陸奥白河に固山宗平の三男として出生し、
宗兵衛と称した更に白河松平家の抱工として作刀し藩主に従い桑名に移住する。
天保二年に江戸に出て鍛刀する。当時からかなり有名であったと考えられ弘化2年に備前介を受領する。
藤代氏の刀工辞典では麻布永坂及び四谷左衛門町に居住し山田浅右衛門に刃味利純の指導を受ける。
源清麿が四谷伊賀町に開業した時当時四谷左衛門町に居住していた宗次に挨拶をしなかったとして
彼に果たし状を突きつけたという話があり刀工気質の表れとして興味がそそられ事柄であると記載されております。
当時から彼に刀を注文する武士はかなりあったといわれている。 
宗次の作品はどれもが欠点のない出来が多く高技量の持ち主であった事が伺える。
裁断銘の作品が多く切れ味が評判を呼んだと考えられる。
宗次の最も関心されるのは駄作がない事、瑕欠点のある作品は見た事がありません。
したがって固山宗次に関しては見なくても概ね判断の基準がでると言われております。
本作は出来が良く匂口深めの独特な宗次の作品で瑕欠点なく良く研磨された見事な作品です。
時代背景:文久遣欧使節として文久元年(1862年)ヨーロッパに政府が使節団を送る。
正使は竹内保徳、副使は松平康直、目付は京極高朗、そのほか柴田剛中、福地源一郎。
福沢諭吉らが加わり、総勢36名となった通訳として森山栄之助、渕辺徳蔵が加わったとされている。


左から松平康直、竹内保徳、京極高明。柴田剛中

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

価格: 2,500,000円(消費税、送料共)

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