ご注文番号:AS23421
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:以南蛮鉄赤對精鍛之餘慶藤原光定(尾張)
明治三年八月吉日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は藤原光定としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金色絵。
刃長:71.2センチ
反り:0.9センチ
目釘穴:1個
元幅:3.22センチ
先幅:2.13センチ
重ね:0.81センチ
刀剣重量 860 グラム
時代明治3年8月
体配:身幅広く重ね厚く反りの浅い鋒ののびた作品
地鉄:小板目肌よく寝れて奇麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来直刃に小足がよく働き帽子丸く先掃掛となる。
特徴:明治4年には廃刀令が施行され全ての刀工は日本刀を制作を差し止められた。 その寸前で懸命に制作したと考えられます。
また、当時南蛮鉄を保有していたことも貴重であり赤對精鍛之餘慶とは赤對という方法で精鍛した鉄の餘鉄で制作した作品という意味か?
拵:
鍔:円形の鉄鍔に龍などの図柄を透かし彫りを施す。 南蛮鍔
縁頭:鉄地に金で文様を描く
鞘:黒塗り鞘
目貫:赤銅池で龍を高彫りし金で色絵を施す。
葵美術より一言:刀剣博物館では藤原光定は尾張の刀工で尾張国住三品一道斉藤光定で慶応2年の刀工と理解ができました。これほど良くできた作品は珍しく珍品とも言える。
出来の素晴らしい作品で名が大変珍しい作品で廃刀令の直前の作品で懸命に制作した痕跡を見て取れる刀です。
拵も決して上等とはいえませんが柄糸は皮で制作され古い小道具を使用して製作された拵です。
是非ご紹介したい作品です。
特別保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形 鶴田文佳