刀:八十翁 荘司美濃介藤原直胤(花押)

ご注文番号:18569

刀:白鞘入り(63回重要刀剣)(御委託品)

銘: 八十翁 荘司美濃介藤原直胤(花押)
安政丁巳(ひのとみ)春吉日

新々刀:最上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は直胤としては最上作にランクされる作品です。

上々研磨済み
はばき:銀地一重
刃長:76.3センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.45センチ
先幅:2.6センチ
重ね:0.95センチ
時代:江戸時代末期 安政4年 1858年
体配:身幅が広く重ね厚く反りやや深く付き切先がのびた豪壮な刀です。
地鉄:板目肌よく練れて刃区近辺から切先に至迄渦巻き状の直胤独特の地金があらわれ地錵が良く付地景が入る。
刃紋:錵出来、互の目乱れに尖り互の目が混じり丁字刃が刃入り足良く働き刃中砂流、金筋が良く働く。特に物内近辺から切先にかけてはより激しくなり砂流、金筋が絡み切先は互の目乱れとなり先行幾重にも丸く返り差裏は掃掛となる。 一見すると清麿の傑作を見る程であります。
刀身重量:1085グラム
特徴:直胤は安政七年(1778)頃羽前山形に生まれ、荘司蓑兵衛と称し水心子正秀の門に入り、後に正秀と共に秋元侯に仕えた。文政四年(1821)頃筑前大掾を受領し、嘉永元年(1848)に美濃介に転じた。作風は多彩で、文化初期頃は師同様な大濤瀾乱れの作、天保頃には大和伝、更に相州伝、美濃伝、山城伝の直刃を巧みにこなしている。壮年期には備前景光・兼光の作風に似た逆がかった互の目丁字を多く焼き、師である水心子正秀の唱えた実用論に沿った復古刀を目指したものと思われる。各地で作品を残し幕末の最上作に評価されている。特に天保時代に作刀された直胤の作品は「天保打」と呼ばれ、同工の最も優れた作品が作られている。天保五年(1834)に作られた相州伝の作には重要美術品に指定されているものがある。本作は安政時代最後の年に作られた。

葵美術より一言:安政四年(1857)に七十九歳で没した。 本作には80翁と記載されており亡くなったのが79歳で時代が合わないと考えられますが79歳と切るより80翁と切る事の意味が長寿を全うしたと考えられ拘ったのかも知れません。 過去東京藤代商店で発行された新々刀集 (刃紋と銘字)では高齢者ゆえの誤算か喜ぶ老癖と考えられると記載されている。いずれにせよ本作は重要刀剣に指定された最高級の作品と言えます。次郎太郎直勝、水心子正次をはじめとする非常に優れた門人を多く輩出した。本作は師匠であった水心子正秀の復古刀を取り入れてはばき元より物打ち近辺迄は比較的穏やかに切れ味を良くする為に尖り刃を入れ物打ち近辺からは激しく互の目乱れを焼いて刃中m砂流、金筋を盛んに働きより強い作品を独自の刀の強さを完成させた直胤の最上傑作品と言えます。是非この見事な作品をお勧め致します。

時代背景:安政3年7月21日は栗鼠が下田に着任し通貨の交換率など幕府との交渉に当たる。
安政5年(1858年)福沢諭吉が蘭学塾(慶応義塾の前身)を創立する。

葵美術評価鑑定書:重要刀剣 (第63回)
全身押し形

価格: 9,500,000円(消費税、送料共)

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