鑑定会:第340回



前回の回答は、
正清(主水正)でした。
特徴:主水正藤原正清は寛文十年(1760)に薩摩で生まれ、
名を宮原清右衛門と称し、正房に学ぶ。
相州伝を加味した独特の作風を制作する特に錵の深い互の目乱れ
は品格が良く相州伝上工を思わせる作品が多い。初期の作品は清盈としその後正清と改めた。 享保六年正月(1721)には正清は一平安代と共に徳川吉宗に召さ
れて浜御殿で鍛刀する栄誉を受け見事にその役割を成し遂げ一葉葵文を茎にきることを許されその後主水正に任ぜられた。 享保十五年(1730)、61歳で亡くなる。
薩摩には数多くの刀工が輩出するが品格のある野趣に富んだ相州伝は、
この主水正正清が最も評価される刀工といえます。
一平安代も上手な刀工として知られるがやや出来が大人しい作品が多い。
元平は錵出来の匂口の深い尖り互の目乱れが多く芋蔓と称する金筋に近い
やや野趣の富んだ作品が多い。
本作は誠に品格のある相州伝の力量を遺憾なく発揮した名品と言えます。
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第340回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年05月22日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:1尺5寸1分 (45.75センチ)
反り :9分5厘(1.35センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.05センチ
重ね:0.86センチ
体配:身幅広く重ね厚く三つ棟となり体配の良い薙刀
地鉄:小板目肌実に良く詰んで精良な地金となり肥前刀独特の小糠肌となる。
刃紋:錵出来直刃基調にのたれが〕混じり所々錵足が柔らかく入る。
帽子突き上げ心に丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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